[サバティカル]保険の話

サバティカル
オーストリア
アメリカ
Published

2020/07/16

サバティカルに際して,保険を考えなければいけません。「何かあったら大変だから」という理由ももちろんですが,ビザ取得の要件となっています。保険選び,めんどくさかったです。特に自分の場合は2カ国行くので,さらに面倒かったです。何が最良なのかいまだによくわかりませんが,一応検討した内容をメモしていたので,それをもとにまとめてます。


  1. 保険に入る必要性
  2. 保険加入の際に検討したこと
  3. 検討した会社
  4. 使ってみてどうだったか
  5. その他:日本の健康保険

保険に入る必要性

海外出張や旅行に行く際に毎回保険に入る人はそんなに多くないのではないかと思います。僕もクレジットカードの保険で大丈夫かと思い,保険に加入したことはほとんどありません。でも長期滞在する場合は以下のような理由から保険加入が必須です。

  1. ビザの発給要件になっている。
  2. 医療費がすごく高くなることがある。

1つ目はそのままです。オーストリア のシェンゲンビザは,一定の基準を満たす保険に加入して,その証明書を提出しないとダメです。 アメリカのJビザも,ビザ取得のための要件として挙げられていました。ただし,こちらはビザ申請の時点で加入している必要はない(はず)。

2つ目の医療費について,アメリカの医療費の高さは有名です。そもそも無保険はビザ的にダメですが,仮に無保険だったとしたら何かあったときすごいことになるみたいです。 https://halmek.co.jp/culture/c/hobby/2023

会社の駐在などで海外に住む場合は,会社で保険に入ってくれるのでしょうか?サバティカル の場合,多分自分で探して自分で契約する必要があると思います。

保険加入の際に検討したこと

じゃあどんな保険にするのか,についてですが,正直よくわかりません。保険対象外の検査をお願いできる病院を探してもらうぐらいしか使っていないからです。いくつか見積もりとってみました。検討した内容は以下のようなことでした。

保険の種類

日本で契約できる保険は,海外駐在保険,もしくは長期旅行保険というやつです。

上にも書いたように,アメリカの場合はビザ申請の際に既に加入している必要があるわけではないので,現地の保険を契約することもできそうです。ただ,9ヶ月の滞在で,アメリカの保険の制度を勉強して,比較検討して,というのは割りに合わないので今回は調べませんでした。

あと,大学によっては大学で学生とか教職員が加入しているような保険に加入できる場合があるみたいです。

ビザの要件を満たしているか

オーストリア,アメリカそれぞれについて,ビザ申請要件の中に保険の種類の指定があります。なんぼ以上の保険金額とか,死んだ時に死体を本国に送るのも保証している,とか自己負担割合がどうとかです。保険会社の格付けの指定があったりもしました。

それぞれの国で指定されている内容が違ったので,保険契約の際は,それぞれのビザでの要件を保険会社の人に送って両方を満たしているか確認してもらいました。

価格帯

日本で契約できる長期旅行保険は,どこも大差はないです。自己負担なし,金額無制限,約13ヶ月で大人一人25から30万程度。本人妻子供一人で80万円から90万円ぐらいです。医療費だけでなく,物損や損害保険もついてたりします。

当初クソ高いって思っていましたが,月々2,3万円で治療を受けた際の自己負担もないので,アメリカで現地の医療保険に入るより遥かに安いんじゃないかと思います。

キャッシュレス・サービス

現地の病院と提携して,医療費の立て替えをせずに住む仕組みです。アメリカの病院って高いから,立て替えとか無理じゃね?と思ってこれをなんか重視していましたが,結局現地で保険会社と病院双方に交渉すればどうにかなるのではないか?と今となってはその重要性を疑っています。

アメリカの現地の人でも,高額の医療費を普通に支払える人はそもそも高い保険に入っていて自己負担が少ない。自己負担が多い安い保険にしか入れない人は,高額の医療費も払えない。ということは,即座に医療費を払えない人はたくさんいて,自分も払えなかったら保険会社からお金が支給されるまで待ってもらうよう交渉すれば…。

日系の保険会社だと「全世界150箇所の病院と提携!」とかなってたりしました。その数の少なさもキャッシュレスの重要性の低さを物語っているのかもしれません。

検討した会社

検討したのは

だとか。他にも東京海上とか三井住友海上とかいくつか調べました。

東京海上の駐在保険は「個人での加入はできない」という理由で断られました。ホームページを見た限り駐在とか留学に使える保険が出てくるので,本当かどうかわかりません。

他にも「一旦帰国せずに2カ国というのは無理」と断られたところもありました。

結局のところ今回はAIGのANA会員限定?の保険を契約しています(歯科保険もつけられたので,付ければ良かったと後悔はしています)。

使ってみてどうだったか

正直よくわかりません。娘の保育園入園に伴う健康診断,予防接種と,かかりつけ医の登録のために病院を紹介してもらうことと,飛行機の遅延保証に関してしか使っていないからです。

また帰国までに使うことがあったら追記します。

その他:日本の健康保険

日本の健康保険は海外でも使えるそうです。診療書をもらって手続きしたら,日本で同じことをした場合の金額を算出し,(3割負担だから)そのうち7割を返してくれるみたいです。

リーズナブルな日本価格に合わせて算出されるので,海外で病院にかかったとしても,あまり役にたたなさそうです。自己負担ゼロの旅行保険に入ったので保険料を払いたくないと思い,健康保険をと止めることができないか聞いてみましたが,だめとのことでした。なので日本の公的保険の保険料は給料から天引きされ続けています。