サバティカルの経験2019-2020(準備・手続き・トラブル)

サバティカル
Published

2020/07/03

サバティカルの経験(準備・手続き・トラブル)

現在2019年8月から2020年9月までの約1年間のサバティカル中です。オーストリアのウィーン経済経営大学(WU Vienna)(3ヶ月)の後,アメリカのジョージタウン大学ビジネススクール(Georgetown University McDonough School of Business)(9ヶ月)に滞在しています。

さすがは世界一の国,コロナの感染者も死者もダントツの世界一となっているため,アメリカでの滞在の半分弱はロックダウンで(クソ高いのに狭い)アパートに閉じ込められています。作業机がないので基本的にベッドにパソコン置いて仕事しています。国外研究のタイミングの悪さを感じる日々ですが,とりあえず現地の先生に仲良くしてもらい共同研究も進んでいるので,キャリアとしては良かったのかもな,とも思っています。

このサバティカル,行くことが決まってからの準備や手続きがそれはそれは面倒くさかったです。行ってからもトラブルや何やらありました。そんな経験をここに書いておこうと思います。これからサバティカルに行かれる方のお役に立てればな,と思います。


そもそもサバティカルって?

大学に所属する研究者には,半年とか一年とかの間授業や学務をなしにしてもらい,どっかの国のどっかの大学で研究に専念する機会が与えられることがあります(国内のどっかの大学とか,なんなら学内でやる制度もあります)。この機会をサバティカルとか,在外研究とか,国外研究とか言ったりします。勤務校の制度は正しくはサバティカルではないのですが,一般的な呼称としてサバティカルと言うことにします。


サバティカルに行くための準備

で,このサバティカル,ほとんどの場合大学から給料プラス滞在費補助をいただいた上で「行き先を自分で探し,自分で諸手続きをし,勝手に行って勝手に帰ってくる」というスタイルです。なので

  • 受け入れてくれる大学(先生)を探す
  • 必要なビザを調べ,取得する
  • 保険に入る
  • 行き方を調べる
  • 住む場所探す

これら全てセルフサービスです。ビザ申請を補助してもらえたり,保険に入ってくれたり,住むところや車を支給してもらえたりする(場合がある)という企業の駐在員や,ビザ申請の指示や住居の斡旋がある(場合がある)留学に比べて,自分でやることが多いのではないかと思います。

また,住民票とか家の管理とかのような,日本を出る前にやらなあかんこともたくさんありました。

これらの手続き,かなり苦労しました。オーストリア,アメリカそれぞれでサバティカルしたことのある先輩に話を聞いたり,体験談を共有してくれている先生のブログ記事を見たりしながら情報を集めました(例えばアメリカのビザ申請については松浦先生の記事がとても有益でした)。

米国へのサバティカル 2012年|Soichi Matsuura|note
_J-1 VISAの申請 (その1)2012年9月7日から2013年9月25日まで,アメリカ合衆国ワシントン州シアトルにあるThe University of Washington, Foster School of…_note.com


どんなこと書く(予定)か

自分が調べているとき,サバティカルに必要なことがどっかにまとまってればええのになーと思ってました。ということで,自分が経験した手続きをまとめてみます。具体的には以下のようなことをまとめる予定です。

  • 受け入れ先探し
  • ビザ申請(オーストリア・アメリカ)
  • 保険
  • 日本からの送金方法の確保
  • 日本を出る前にやること
  • 住むところ
  • 子供の幼稚園

他にも,現地であったトラブルとその結果,例えば

  • 引越しのための移動で飛行機が遅延したら?
  • 病院での価格交渉(妻が値引きを勝ち取った)
  • コロナと国外研究

などについても書こうかな,と思っています。

僕の専門は会計学(経営学の一領域)です。例えば受け入れ先の探し方などは,他の分野では全然違うかもしれません。ビザ申請については,コロナ禍の現在はもちろん,コロナ収束後にも変わるかもしれません。保険や送金方法についても,もっといい方法があるんじゃないかと思ってます(もっと良い方法があったら是非教えてください!)。なのでサバティカル に行かれる方は結局のところ自分で調べる必要がありますが,そのとっかかりとして,これから書くことが今後サバティカルに行く方のお役に立ったら嬉しいです。